【 四月は君の嘘 】有馬公正と母親( 早希 )とのそれぞれの想い、確執、愛情の裏返し、二人の真意そして絆とは・・・、母親が子を愛するとは一体何なのかを描く物語。その1
こんにちは、キトスです!(^^)!
今回は『 四月は君の嘘 』の主人公、有馬公正と母親( 早希 )との関係についてお話をしていきたいと思います。
もう既に『 四月は君の嘘 』のコミックやアニメを読んだり観たりしたことのあるという人はご存じかもしれませんね(^○^)//
この二人の関係を表した印象的な言葉があります。
有馬公正が母親( 早希 )に言い放った最後の言葉です。
かなり強烈な言葉ですね(^-^;
言われる方もそうですが、言う方もかなりの想いが込み上げて来なければ、なかなかこのような言葉を口にすることは出来ないでしょう。
ましてやこの頃の公正は小学生です!!
これだけを聞くと、この二人はかなりの確執があったかのように思ってしまいます。
ではこの親子は、本当に子どもが親を心底憎むような関係だったのでしょうか?!
その前に、そもそも有馬公正がどうしてピアノを始めることとなったのか??
先ずはそこから始めていきたいと思います。
母親( 早希 )は、そもそも自分の息子、公正にピアノを教えるつもりは毛頭ありませんでした。
早希自身、ピアニストであり、プロの音楽家の世界がどれほど厳しく過酷であるかを知っていたからです。
ですから一切、公正にはピアノを教えていませんでした。
そんなある日、大学からの友人である、これまたピアニストの瀬戸紘子が早希の家に遊びに来ていた時に事態が変化し始めます。
ちなみに、この瀬戸紘子は後に公正のピアノの師となる人物であり、世界的に有名なピアニストにもなります。
早希の家で瀬戸紘子がピアノを弾いている時に、横に座っていた幼い公正が、なんとピアノを弾き始めるのでしたΣ(・□・;)
しかも、ただ鍵盤を叩くのではなく、紘子が今しがた弾いていた通りのメロディーを引き始めるのでした(マジか!!)
この時、紘子は直感で確信します!!
公正は ❝ 天才 ❞ だと!!
しかもこの時、紘子がなんでピアノを弾けているのかと公正に聞いたところ、彼はこう答えます。
『 どうして弾けないの? 』
天才が降臨した瞬間でした!!
即、紘子は早希に公正をピアニストにすべきだと迫ります。
コミックでは描かれていませんが、おそらく、早希は公正がピアニストとしての素質があることを見抜いていたように思います。
何故なら、公正は早希のピアノを子守唄として生まれた時から育まれてきたからです。
早希の回想シーンでこんな言葉を言っています。
またピアノの下で寝て
風邪ひくわよ
重くなったわね
公正
また、早希はこれからどんどん成長していくであろう公正にこのような想いも語っていました。
おそらく、この時すでに、自分の未来をある程度分かっていたのかもしれません。
公正
いつか大人になってこの部屋から巣立ったら
私のこと忘れてしまうのかしら
お母さんがいなくなっても思い出してくれるかしら
ねぇ
公正
早希の公正に対する愛情を凄く感じますね・・・。
早希がどれほど公正を大切に想い、愛していたか。
公正もそんな母親が大好きだったから、幼い頃から母親がいつも弾いていたピアノのそばにいたのかもしれません。
このような環境から、公正がピアノの才能を無意識のうちに育んでいたのかもしれないですし、早希もピアニストでしたから、当然、彼の才能に気づいていたでしょう。
ですから、なおさら公正をピアニストへの道に歩ませたくなかったのではと思います。
後に、紘子は自分が公正をピアニストにしようと早希に迫ったことを後悔することになるのですが、遅かれ早かれ、彼はピアニストになったのではないでしょうか。
運命とは時に皮肉なものであると感じます。
初めは、早希も優しく公正にピアノを教えていたようでした。
そんな中、早希は病に侵され、自分の命が長くないことに気づき始めます。
そして、この親子の歯車が少しずつ狂い始めます。
早希の英才教育と、公正の母親が大好きだという想いが、公正をプロのピアニストへとどんどん進化させていきます。
出場するピアノコンクールはほぼ総なめ。
8歳にしてオーケストラと共演( モーツァルトの協奏曲 )を果たします!!
まさに神童、ここに極まれりです!!
ただ、その神童ぶりの裏には、早希の異常なまでの英才教育がありました。
友達と遊ぶことも殆ど許されませんでした。
いつも長袖を着ていたのも、腕にできたアザを隠すためだったのです。
アザです!!
そう、早希は公正を杖で引っ叩いたりしながらピアノを教え込んでいたのです!!
まさに鬼です!!
しかし、公正は母親のそんな行動も全て、自分の為にしてくれているのだと思い、ひたすら我慢します。
上手くピアノが弾けた時に母親が喜んでくれる、それだけを楽しみに、それだけを励みにピアノのレッスンに打ち込みます。
早希の容態は悪化していき、とうとう入院することとなります。
公正は母親に喜んでもらいたい一心で、コンクールに出場しまくります。
もちろん、出場するコンクールは全て総なめ!!
コンクールを荒らしまくりますΣ(・□・;)
そんなある日、早希は公正の出場するコンクールを見に行くことを伝えます。
その時の公正の張り切りようというのは、得も言われぬものだったと思います。
小学校では幼馴染の澤部椿、渡亮太にこんな言葉でとても嬉しそうに話していました。
本番では、今までの楽譜通り一寸の違いもなく演奏するのではなく、そこに気持ちを乗せて観客を魅了する素晴らしい演奏を披露します。
観客も、始めは有馬公正がこのような演奏をすることに驚いていましたが、次第にその演奏に魅入られていきます。
誰もが認める素晴らしい演奏だったのですが、早希は、そんな公正に対して、非情な態度で接します。
なんと、早希は演奏を終えた公正を、血が出るまで、杖などで引っ叩いたのです!!
えっ、なんで・・・???
と誰しも思うはずです。
早希に付き添っていた瀬戸紘子も早希にこのように非難しています。
やりすぎよ早希
血が出てたのよ
それでも母親??
公正はあんたに喜んで欲しくて頑張ってたのよ!!
その時に、公正はこの記事の最初に記した言葉を絞り出します。
『 お前なんか死んじゃえば良いんだ。 』
それから間もなく、早希は天に召されます。
公正が母親に話した最後の言葉がこの言葉になってしまったというのは、皮肉以外の何ものでもありません。
フィクションとはいえ、作者も意地悪だなぁと、つい思ってしまいます(;^ω^)
ただ、どうしてあんなにも大切にしていた、愛していた一人息子の公正にこれほどまでの仕打ちを早希はし続けたのか?!
はっきり言って、やりすぎなのではないか??
この本やアニメを見た人の誰しもがそのように思ったのではないでしょうか。
では一体、早希の行動の背景に、どのような理由があったのか??
それは、次回の記事でお話をしたいと思います(^○^)///
ちなみに、早希と公正のこのやりとりなどは『 四月は君の嘘 』のコミック第6巻、第7巻に描かれています。
興味のある方は是非一度、読んでみて下さい(^-^)//
感動します!!
なんだか、本当に泣けてきます(>_<)//
今回の続きに関しましては、コチラに記事を載せておりますので、是非一度、ご覧下さい<(_ _)>
ちなみに、『 四月は君の嘘 』のコミック全巻、若しくはアニメを見てみたいと思われる方には、その記事を載せたリンクを紹介しますので、是非一度、覗いてみて下さい♬
この記事を最後まで読んで下さり、ありがとうございました<(_ _)>
皆さんの日常が、よりハッピースマイルになることを心よりお祈りしております。
(⋈◍>◡<◍)。✧♡