さくせすまいる

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【 四月は君の嘘 】有馬公正と母親( 早希 )とのそれぞれの想い、確執、愛情の裏返し、二人の真意そして絆とは・・・、母親が子を愛するとは一体何なのかを描く物語。その3

こんにちは、キトスです(*^-^*)///

 

今回は『 四月は君の嘘 』の主人公、有馬公正が母親( 早希 )に対してどのような想いを持っていたのか??

 

結果として、公正は母親をどのように受け止めることが出来るようになったのかを、お話をしていきたいと思います。

 

今回も、前回からの続きになります(>_<)//

 

もし、前回及び前々回の記事が気になる方は、コチラにリンクを載せておりますので、是非一度、覗いてみて下さい(^^♪

 

前回及び前々回の記事の内容についてはコチラ (*^▽^*)


【 四月は君の嘘 】有馬公正と母親( 早希 )とのそれぞれの想い、確執、愛情の裏返し、二人の真意そして絆とは・・・、母親が子を愛するとは一体何なのかを描く物語。その1 - さくせすまいる


【 四月は君の嘘 】有馬公正と母親( 早希 )とのそれぞれの想い、確執、愛情の裏返し、二人の真意そして絆とは・・・、母親が子を愛するとは一体何なのかを描く物語。その2 - さくせすまいる

 

前回の記事では、有馬公正の母親である早希の本当の想い、真意についてお話をさせて頂きました。

 

早希は、我が子を本当に、心から愛していたのです。

 

しかし、自分の命が長くないことに気づき、可愛い一人息子である公正に対し、自分の気持ちを抑え込み、厳しく接することとなるのです。

 

その気持ちたるや、如何ほどのものだったのでしょうか・・・。

 

察するに余りあるように思われますね・・・(´;ω;`)ウゥゥ

 

だた、そんな早希に対し、公正はコンクール後、あの言葉を発してしまいます。

 

しかし、それはある意味、母親のことを本当に大好きだったからこそ、喜んで欲しかったからこそ、その時の想いが口から絞り出すように出たのかもしれませんね。

 

凄くやるせなく、切ない思いがしてなりませんね・・・。

 

母親が亡くなった後、公正はピアノを弾かなくなっていきます。

 

公正曰く、ピアノを弾き始めると、自分の弾いているピアノの音が聞こえなくなってしまうということなのですが・・・。

 

私はそれは、ある意味、言い訳のような気がしています。

 

現実から逃れるための、母親がいないという現実から目を逸らすための言い訳だったのではないかと思います。

 

そうでなければ、ピアノを弾くたびに母親のことを思い出すことはないでしょうし、何よりも、早希の死ぬ直前に発した言葉をずっと引きずることは無かったと思うからです。

 

そんな公正をピアノの舞台に引きずり出し、母親に対する想いを清算させることが出来るキッカケを作ったのが、もう一人の主人公、宮園かをりなのです!!

 

フィクションとはいえ、『 出逢い 』というものは、人の人生を大きく変えてしまう力があるのですから、不思議なものです・・・(。´・ω・)?

 

その宮園かをりから、ガラコンサートに招待されたとのことで、ほぼ強制的に出場させられることとなります。

 

ちなみにガラコンサートとは??とのことですが、何かを記念して催され、特別な催しとして行われる演奏会を意味します。

 

宮園かをり、有馬公正が出場するガラコンサートは、藤和音楽コンクールの優勝者&上位入賞者の活躍を願って企画された演奏会であり、二人はその枠ではなく、主催者推薦で招待されました。

 

そのコンサートで演奏することとなった曲が、クライスラー作『 愛の悲しみ 』です。

 

クライスラー作『 愛の悲しみ 』は、『 愛の喜び 』と対になるヴァイオリン曲です。

 

この曲にはラフマニノフが編曲したピアノ版があります。

 

早希はこの曲が好きだったそうで、学生の頃からよく弾いていたそうです。

 

宮園かをりがこの『 愛の悲しみ 』をガラコンサートの演奏曲として選んだのですが、その曲が有馬公正と母親の早希との思い出の曲であることを知っていたのでしょう。

 

ちなみに、このガラコンサートに宮園かをりはドタキャンしますΣ(・□・;)!!

 

事情はもちろんありますが、結果としてドタキャンになった上で、有馬公正はあえて一人でピアノ演奏のみで演奏を開始します!!

 

ただ、幸か不幸か、この演奏を通して、有馬公正は大きく生まれ変わることとなります!!

 

このガラコンサートでの演奏中、公正は母親との想い出に浸りながら、自分の母親に対する本当の想いを思い起こしていきます。

 

そして、自分が作り出していた今までの母親への想いに決別し、前向きな想いを胸に、ピアニストとして、一人の人間として、ようやく新たな一歩を踏み出します。

 

ここで、演奏中の有馬公正の母親に対する想い、そして師である瀬戸紘子の言葉や会話を少し紹介していきたいと思います。

 

先ずは、公正がピアノの演奏中、自分の弾いているピアノの音が聞こえなくなることについてなのですが、瀬戸紘子はこのように語っています。

 

【 瀬戸紘子の公正への言葉 】

音が聴こえなくなるのは

おくりものだよ

あんたには充分技術がある

自分の中にある音

イメージする音を

トレースできる技術

それは早希が公正に残した想い出 

※ トレースとは・・・『 なぞる・写す・まねる 』という意味です。

 

音が聴こえなくなるというのは、 それだけ公正のピアノの技術が高いということと、自分の想いやイメージをそのままピアノの音に再現できると瀬戸紘子は公正に言っています!!

 

これって実はとてつもなく凄いことなのです!!

 

自分のイメージや想いを、そのまま素直に聴いている相手に対し、音で再現できる演奏家はそうそういません。

 

色々な自称演奏家が自分の想いやイメージを音に乗せようとしながら演奏しますが、その殆どが雑音の域を脱することはありません。

 

だからだと思います、本当のプロの演奏家表現者として人を感動させ、音楽の世界で生きていくことが出来る人間が限られてくるのは。

 

つまり、殆ど全ての自称演奏家は、自分のイメージや想いに対して、全く技術が追い付いていないのです!!

 

それを、14歳の有馬公正はやってのけているのです!!

 

マジか!!Σ(・□・;)

 

まさに ピアノの神様 ですね!!

 

しかし、当の本人はその自覚がないままに来てしまったので、自分の演奏しているピアノの音が聴こえなくなってしまったと、そこだけしか気付いていなかったのです。

 

自覚よりも遥か先に技術が高みに達してしまっていたということですね!!

 

早希はとんでもない贈り物を公正に与えていたのです!!

 

どんな教育をするとこのような高みに達することが出来るのか、そう思いますと、早希の公正に対する愛情の深さが凄くよく分かるような気がします。

 

この言葉は『 四月は君の嘘 』の第6巻に出てきますので、気になる方は一度、目を通してみて下さい(#^^#)

 

 

次に、公正が瀬戸紘子に疑問を投げかけ、それに対して紘子がどう答えたのかをご紹介ます(*^▽^*)

 

【 有馬公正と瀬戸紘子の会話 】

《 公正 》

母さんは・・・

僕を憎んでるんじゃないでしょうか

僕はピアノを弾いてもいいんでしょうか


《 紘子 》

子供を憎む親なんかいるもんですか

あんたは心から

愛されていたのよ

 

この会話からもわかりますね、公正が如何に母親を大好きだったか、そして、母親が死んでからピアノを弾かなくなった理由を。

 

公正は、母親が死ぬ直前に発した言葉をずーっと後悔し続けていたのだと思います。

 

そして母親がいなくなってしまい、ピアノを弾くことの意味、理由を見失ってしまったのですね。

 

ピアノは余りにも母親との思い出が強すぎるため、弾いているとどうしても母親を思い出してしまう、だから、離れたかった、逃げたかったのでしょう😢

 

そのことを有馬公正はガラコンサートの演奏中で認めています。

 

その時の公正の言葉をご紹介します。

 

【 有馬公正の母親への想い 】

知ってたんだ

母さんの亡霊は僕が作りだした影

逃げ出すための理由

僕の弱さ

母さんはもうあの場所にはいない

不思議だ

この曲だからかな

とても身近に感じる

母さんは僕の中にいる

そうだよね

ピアノは抱きしめるように弾くんだよね

もう母さんの影は見えない

僕らはつながっている

誰かと同じように母さんともつながっている

そう信じているから僕は進むんだ

だから

だから

さよなら

 

ようやく、公正は自分の中にある本当の想いに気づき、そして認め、母親との思いを清算させることが出来たのです。

 

ガラコンサートの後、紘子と公正はこのような会話をします。

 

【 ガラコンサート後の公正と紘子の会話 】

《 公正 》

紘子さん

母さんに届いたかな

僕の精一杯のピアノ

母さんに届いたかなあ


《 紘子 》

バカ

あんた達はつながってんでしょ

届いたに決まってんじゃん

 

また、演奏後、公正はこのように母親に感謝しています(^-^)

 

【 演奏後の公正の母親への想い 】

僕と母さんはつながっている

音楽があったから出会えた瞬間がある

出会えた感動がある

出会えた人達がいる

出会えた想いがある

これは全部ピアノを僕に教えてくれた母さんが

僕に残してくれた思い出

母さん

僕は幸せだよ

ありがとう

ありがとう

さよなら

 

公正は、本当に自分の想いに決着をつけることが出来、前に進むことが出来るようになったのです。

 

この公正の想いは『 四月は君の嘘 』の第7巻に描かれています。

 

正直、感動します!!

 

つい、思いにふけってしまいます(>_<)//

 

是非一度、目を通してみて下さい!!

 

 

早希と公正、この二人の想いは、この二人だからというわけではないと思います。

 

つまりは、どの母親と子供の間にもあるように思うのです。

 

紘子が言っていましたね、『 子供を憎む親なんかいるもんですか 』と。

 

まさに、そうだと思います。

 

母親が子供を想うその愛情というものは、想像を超えた、非常に深い、また尊いものがあるのではないかと、早希と公正の想いを読みながら思いました。

 

さて、皆さんは如何でしょうか?

 

早希と公正は特別だよ、と思う人もいるかもしれませんし、そんなことはないと思う人もいるかもしれません。

 

ただ、私が一つ言えるとすれば、人というものは、誰かに愛されたいし、また誰かを愛したい、実は本心ではそのように思っている生き物ではないかということです。

 

その誰かというのは人それぞれあると思いますので、それは皆さんでご自分の胸の内に問うてみて下さいね(>_<)///

 

今回の記事では、『 四月は君の嘘 』の第6巻、第7巻をご紹介しましたが、『 四月は君の嘘 』のコミック全巻、若しくはアニメを見てみたいと思われる方には、その記事を載せたリンクを紹介しますので、是非一度、覗いてみて下さい(^^♪

 

コミック & DVD・Blu-ray についての記事はコチラ (^-^)///


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この記事を最後まで読んで下さり、ありがとうございました<(_ _)>

 

皆さんの日常が、よりハッピースマイルになることを心よりお祈りしております。

(。・ω・。)ノ♡