さくせすまいる

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【 Separationーきみが還る場所 】《 part.6 》市川拓司の小説作品 ~ 悟と裕子の物語 ~ たった一人の人を心から愛したことはありますか?!その人を亡くしたことはありますか?!それでも悟が生きていく理由とは・・・(´·ω·`)♡

こんにちは、キトスですヽ(*^^*)ノ

 

以前、市川拓司さんの小説『 Separationーきみが還る場所 』に関する記事のpart.5をご紹介させて頂きました\(^o^)/

 

その記事の内容はコチラに載せておりますので、是非一度、ご覧下さい<(_ _)>

 

success-smile-kitos.hatenablog.com

 

 

この小説が映画化されることを、切に願っております<(_ _)>

 

それでは、 前回の内容の続きをお話させて頂きたいと思います///(^-^)\\\

 

最終回です(>_<)

 

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もう、裕子の姿は、消えてしまいました・・・。

 

悟は・・・、どれほどの喪失感を味わい、どれほどの涙を流したのでしょうか・・・。

 

裕子の身に付けていたものを見る度に、どれほどの時間を、流れる涙に費やしたのでしょうか・・・。

 

数日前までは、目の前に愛する妻がいたのです・・・。

 

心から愛する妻が、女性が・・・、そして、誰よりも自分を愛してくれる妻が、目の前にいたのです・・・。

 

たとえ、どれほど姿が若返ろうとも、誰よりも愛する妻であることに変わりはなかったのです・・・。

 

その妻である裕子は、最後に、夫である悟に言いました。

 

『 それじゃあ、もういくね。

 

バイバイ・・・・・・悟。』 

 

気付いた時には、妻の裕子の姿は、どこにもなかったのです・・・。

 

喪失感、絶望感、そんな言葉では、決して言い表せないものなのではないかと思います。

 

裕子と悟の過ごした時間は、決して長いものではありませんでした。

 

それでも、二人がお互いにどうしようもなく惹かれる気持ち、好きで好きで好きでたまらなくどうしようもない想いは、世界中の誰よりも強く、純粋なものだったのではないでしょうか・・・。

 

このお話は、確かに小説であり、フィクションです。

 

けれども、本来ならば、まだ生きていられたはずの、最愛の人が・・・、目の前でいなくなるという経験をされた方は、少なくないのではないでしょうか・・・。

 

その人を想う度に・・・・・・・・・

 

こんなにも切なく、悲しい想いをするのであれば、こんなにも苦しい想いをするのであれば、人をこれほどまでに好きにならなければよかった・・・、そう思ってしまうことが、もしかするとあるかもしれません。

 

けれども、心の底から人を好きになることが出来る人、心の底から人を愛することの出来る人、そして、そんな出逢いが訪れる人って、あまり多くないような気がします。

 

そんな経験をすることが出来る人は、だからこそ、人へのぬくもり、愛おしさ、慈しみを誰よりも肌で感じることが出来るのだと思います。

 

身をもって、『 愛 』を知ることが出来る人なのだと思うのです。

 

しんどいかもしれません、どうしようもなく切なく、悲しく、身が引き裂かれるほどの寂しさに覆いつくされるかもしれません・・・。

 

けれども・・・、それでも、心の中に、自分の胸の中に、愛を見つけることが出来たのです。

 

人を、心から愛おしく思える自分に出逢うことが出来たのです。

 

そして、最愛の人の心の中に、自分の想いを重ねることが出来たのです・・・。

 

その経験はやがて・・・・・・、必ず、その人自身を豊かにするでしょう・・・!!

 

時間は掛かるかもしれません・・・。

 

それでも、いつかきっと・・・・・・

 

その人の心を豊かにし、あの人を好きになることが出来て、世界中の誰よりも愛することが出来て、本当に良かったと思える日が来ます・・・。 

 

悟はその後、アパートを引っ越すことなく、裕子と過ごした時のまま、部屋の調度品も殆どそのままにして過ごしたということです・・・。 

 

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悟は、裕子の書いていた日記を見つけます。

 

その日記には、裕子が何故若返ったのかが、裕子の体験とともに書かれていました。 

 

裕子は、悟と結婚してちょうど一年ほど過ぎたある晩に、とても奇妙な夢を見ました。

 

裕子は深い森の中、失われた裕子と悟の子供を探しているのです。

 

すると、亡くなった裕子の祖父に出会います。

 

祖父は、裕子を待っていたようで、裕子にこう語ります。

 

祖父の傍らにある樹の葉を一つ、口に含み飲み込むと、裕子の願いは叶うと・・・。 

 

子供が戻ってくるのね?

 

裕子は祖父に問いかけると、祖父は少し寂しそうに微笑みながら、答えを急いではいけないと答えます。

 

願いが叶うまでにはきっと長い長い年月が費やされるに違いない。

 

それに、裕子自身も辛い思いをすることになる。

 

それでもいいんだね?

 

祖父は裕子に問いかけると、裕子は無言で肯きました。

 

そして、裕子は樹の葉を口に含み飲み込みます。

 

祖父は裕子に、きっと赤ん坊は帰ってくるはずだと言います。

 

但し、この話は誰にもしてはいけない、誰かに話すと望みは叶わない、というようなことを最後に付け加えたのです・・・。

 

夢から覚めた時、裕子はこの夢の意味が、よく分からなかったそうです。

 

依李子さんの話を聞くまでは・・・・・・。

 

この夢を見始めた頃から、裕子の体に若返りの現象が始まっていくのです。

 

依李子さんの生まれ故郷、ベトナムの昔話の一説・・・・・・『 妻の中に死んだ娘が舞い戻り 』、そしてバードマンが子供の頃に体験した、弟からの言葉・・・・・・『 誰にも言わないという約束 』、これらは、裕子の見た奇妙な夢に出てくるキーワードなのです。

 

裕子は、依李子さんの話を聞いた瞬間、自分が見た奇妙な夢が、今自分に起こっている若返りの現象の原因であることを、ほぼ確信します。

 

そして、バードマンの弟の話を聞き、さらに自分の夢の内容は誰にも言ってはいけないことなのだと改めて思うのです。 

 

裕子の残した日記には、まだ続きがありました。

 

それは、自分がもし消えてしまった時のこと、そして悟への想いです・・・。 

 

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裕子が日記に残した悟への想いを、少しご紹介致します<(_ _)> 

 

切なくとも、それでも希望が持てる裕子からのメッセージです・・・ 

 

裕子の日記(メッセージ)

多分・・・・・・私は生まれ変わろうとしているのだと思う。

 

『 妻の中に死んだ娘が舞い戻り 』と依李子さんは言った。

 

だから、きっと私のこのお腹の中では、あの時の赤ちゃんが小さな小さなひとつの細胞となって、再び生を受ける日をひっそりと待ち受けているに違いない。

 

そして彼女はこんなふうにも言った。

 

『 妻は娘となった 』 

 

やがて、このまま若返りを続けていったなら、おそらく私もまた最後にはひとつの小さな細胞となっていくのだろう。

 

そして二つの小さな細胞はひとつに重なり、生まれ来る前の世界へと帰っていくのだ。 

 

私たちはその場所で生まれ変わる日を待つのだろう。

 

やがてまた、悟と結ばれる日を夢見て。

 

再びこの世に生を受ける日はいつなのだろう?

 

そこには時間の概念などないのだろうから、それは10年後かもしれないし、あるいは今よりもずっと以前のことになるのかもしれない。

 

でも、きっと私は悟と再会する。

 

そして、その時の私は今の私とは少し違っているだろう。 

 

だって、私はその為に生まれ変わるのだから。

 

その私は、きっと今度こそきちんと子供を産むことの出来る女性として、悟の前に立てるはずだ。

 

 

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悟・・・・・・

 

私を見つけてね。

 

私はかならずあなたのもとに戻ってくるから。

 

そして、私のお腹の中には、あの時の赤ちゃんがいるのよ。

 

悟、家族になろうね。

 

私と、あなたと、そして私たちの赤ちゃんと。

 

それが私の望みなの。 

 

 

 

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この小説の最後には、悟のその後のエピソードや、そしてまた、悟が不思議な体験をすることが描かれております。

 

ただ、この最後の部分は、敢えて記事に書くことを控えさせて頂きたいと思います<(_ _)>

 

凄くステキなお話なので、是非とも、『 Separationーきみが還る場所 』 の小説を手に取って頂き、ゆっくりとご一読下さい\\\(^-^)///

 

それでも悟が生きていく理由が・・・、見えてくると思います・・・。<(_ _)> 

 

もしあなたが、悟のような経験をしたならば、どう生きていきますか・・・

 

 

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『 Separationーきみが還る場所 』 の小説を下記にてご紹介させて頂きたいと思います(≧◡≦)

 

とにかく一度、お読み下さい♬♬♬

 

切なくも、温かい・・・、もう一度、心から人を好きになる純粋な想いを、胸の内に思い出すことが出来るかもしれません・・・(*’▽’*)♪

 

泣いてみて下さい。

 

 

 

 

 

 

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この記事を最後まで読んで下さり、ありがとうございました。

 

皆さんの日常が、よりハッピースマイルになることを心よりお祈りしております。

✧( ु•⌄• )◞◟( •⌄• ू )✧