玄米食は良いことばかりではない?!むしろ体に良くないことが・・・。玄米食のデメリットって???
こんにちは、キトスです(*^▽^*)
今回も、玄米食についてお話をしていきたいと思います。
そもそも、玄米食のお話をしようと思ったきっかけは、以前の記事で紹介しました「 脚気を改善した旧大日本帝国海軍の玄米食 」で少し玄米について触れたのが始まりでした。
玄米と言いましても、その中身は、なかなか奥の深いものでして、興味深い食べ物だと思います。
その玄米のメリットに関しましては、前回お話した通りです。
前回の内容は、玄米のメリットを簡単にまとめたものなので、本来はもっと玄米の良いところはたくさんあると思います(^^♪
今回はその反対で、玄米食の良くないところ、デメリットについてお伝えしていきます。
1.美味しくない!!
2.玄米には毒性を持つ物質が入っている
3.消化に悪い
4.ミネラル欠乏・貧血になりやすい
5.残留農薬が多い(農薬が多く残っている)
〇 玄米食が体に良くないと言われる理由(デメリット)
1.美味しくない!!
玄米は美味しくない、不味い!!
というイメージを多く持たれている方は多いと思います。
実際、美味しくありません。
噛めば噛むほど、変な臭いがするというかなんというか・・・。
白米のようにモチモチとした食感があまりなく、むしろパサパサしているというかモサモサしているというか、変な食感で・・・(´;ω;`)ウッ…
玄米を初めて食べた方の中には、このような経験をされている方は多いのではないでしょうか???
ただ、これは玄米の選び方と、玄米の炊き方によって克服出来ます!!
良い玄米を選び、炊き方の工夫によって、もちもちとした食感や、なんとなく甘みのあるような、いい匂いのある玄米食に大変身し、美味しく頂くことが出来ます!!
実は、この玄米の選び方、炊き方は、Google先生にお伺いすると、たくさんの方法を教えてくれます!!
ただ、良い玄米を選ぼうとすると、値段が上がります。
つまり、お金がかかるということです!!
また、玄米を美味しく食べる炊き方は、時間が掛かり、手間がかかります!!
もちろん、短時間で炊く方法も中にはありますが、本当に美味しく食べようとするならば、どうしても手間暇がかかります!!
逆に、お金と時間と手間をかければ、玄米を非常に美味しく頂くことが出来ます(≧▽≦)///
この条件を良いと取るか否かは人それぞれなので、ハッキリとした答えを出すことは出来ません。
ただ、非常に安い玄米を、適当な炊き方で炊くと、本当に不味い食べ物になってしまいます(´;ω;`)ウゥゥ
2. 玄米には毒性をもつ物質が入っている
玄米は毒なのですか?!
と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、厳密に言いますと、玄米は毒です!!
ではどうして玄米は毒なのか?
玄米が健康に良いというのは、本当はウソなのか???
ということなのですが、これも、玄米の選び方、炊き方によって、毒にもなれば健康食品にもなるのです!!
えっ、どういうこと???
当然、そう思いますよね(;^ω^)
では、どうして玄米は毒なのかと言いますと、原因は玄米に含まれている
アブシジン酸
あ・ぶ・し・じ・ん・さ・ん
という物質です。
では、どうしてこのアブシジン酸が毒なのでしょうか???
それは、アブシジン酸がミトコンドリアを攻撃し、傷つけてしまうことがあるからです。
ミトコンドリアを傷つけてしまうことが、どうして人間にとっては毒なのでしょうか?
そもそも、ミトコンドリアとは一体どういうものなのでしょう?
ミトコンドリアとは、人間が体を動かしたり、何かを考えたり、感じたり、怒ったり、悲しんだり、喜んだりするために必要なエネルギーを作っている細胞(厳密には細胞小器官)です。
つまり、そのミトコンドリアが攻撃され、傷つけられてしまうと、元気がなくなり、体が弱ってしまうのです( ;∀;)
ですから、ミトコンドリアを攻撃し傷つけるアブシジン酸は、人間には毒となってしまうのです・・・。
では、どうしてそんな毒が玄米にはあるのでしょうか?
それは、玄米がアブシジン酸をもつことで、玄米自身の身を守っているからなのです!!
玄米も一つの生命体、生き物です!!
そのため、当然、自分の身を守る術を持っていなければなりません。
その術というのが、アブシジン酸というわけです。
玄米が適切な時期に発芽できるようにしたり、動物に食べられないように玄米を守ったり、乾燥から玄米を守ったり、栄養が外に出てしまわないように保管したりするのが、実はこのアブシジン酸なのです!!
なんとも素晴らしい!!
玄米を一生懸命にアブシジン酸は守っているのですね(ノД`)・゜・。
玄米にとっては無くてはならない、とても大切な要素です!!
しかし、残念ながらそのアブシジン酸が人間にとっては毒となってしまうのです。
ただ、玄米を高温で熱し (乾煎り・からいり)、アブシジン酸を完全に抑制させると、毒にはなりません。
また、玄米を水に浸し、発芽させるとアブシジン酸の毒を抑制することが出来ます!!
何故、水に浸すだけでアブシジン酸を抑制出来るのか?
それは、アブシジン酸が玄米の発芽を管理しているからです!!
アブシジン酸は、発芽を抑制するための要素でもあります。
そのため、発芽を抑制する必要がなくなればアブシジン酸はお仕事をしなくなります(*^▽^*)
つまり、アブシジン酸が出てこなくなるため、毒にはならないのです!!
だから、玄米を水に浸して発芽させてしまおうということなのです。
しかし、ここで、玄米を水に浸しても発芽しない玄米があったりします。
つまり、『 死んでしまっている米 』ということになります。
米が死んでいると、芽が出ないため、アブシジン酸が消えないのですΣ( ̄ロ ̄lll)ガーン
そうなると、乾煎り(からいり・高温で熱すること)するしかありません。
面倒くさい・・・( 一一)
もしくは、生きている米を探し出すことです!!
これも・・・、面倒くさい・・・( 一一)
しかも、生きたお米は、スーパーで売っているようなお米よりも価格が高い場合が多々あります。
お金がかかる・・・( 一一)
そうなのです、玄米を体に良くした状態で食べるのは、お金はかかるし、手間暇がかかる、面倒くさいことでもあるのです!!
しかし、これをクリアすれば、本当に体には良い食べ物に変身してくれます(≧▽≦)///
3.消化に悪い
玄米はよく、消化に悪いと言われます。
その原因が、玄米が硬い殻によって守られていることにあります!!
この硬い殻はセルロースで出来ています。
セルロースは植物性繊維の主な成分をなす白い炭水化物で、地球上でもっとも多く存在する炭水化物と言われており、また、食物繊維でもあります。
玄米の殻が食物繊維から出来ているとは・・・(-_-;)
どおりで消化に悪いはずです・・・( 一一)
しかし、この問題も玄米の炊き方によって解消出来ます!!
当然、手間暇はかかりますが(;^ω^)
ちなみに、消化に悪いものを食べ続けますと、体のエネルギーがその消化に回されてしまいますので、余計なエネルギー消耗になってしまい、体を弱らせてしまう原因にもなりかねません!!
4.ミネラル欠乏・貧血になりやすい
玄米を食べると、ミネラルが不足してしまい、元気がなくなっていく。
玄米を食べると、貧血になりやすくなってしまう。
こんなことを聞いたことはないでしょうか???
では何故このようなことが言われるのか?
それは、玄米に
フィチン酸(ふぃ・ち・ん・さ・ん)
が含まれているからだと言われています。
フィチン酸はアブシジン酸と同じように、玄米が長生きしたり、玄米が自分で自分の身を守るために必要な大切な要素です!!
また、フィチン酸はミネラルや鉄と結合する性質を持っています。
フィチン酸 = ミネラルや鉄と結合
先ず、これを覚えておいて下さい。
つまり、このフィチン酸を体内に入れてしまうと、体内のミネラルや鉄がこのフィチン酸と結合してしまい、体内からミネラルや鉄分が奪い取られてしまい、体がミネラル不足、鉄分不足になってしまう。
これが、玄米食がミネラルや鉄分を不足させてしまうと言われる所以(ゆえん)です!!
ところが、実際、玄米を食べる時は、このフィチン酸は存在しません。
えっ、どういうこと???
と思われるかもしれませんが、玄米を食べる時点では玄米にはフィチン酸はないのです。
あるのは、フィチンです。
フィチン(ふぃ・ち・ん)
フィチン酸とフィチンは違うの???
はい、違います!!!
フィチン酸 ≠ フィチン
フィチン酸は、ミネラルや鉄と結合出来ます。
フィチンは、すでにミネラルや鉄と結合しています。
フィチン酸 = 結合能力有り(あり)
フィチン = 結合能力無し(なし)
玄米を食べる時点ではフィチンのため、体内にこのフィチンが入ってもすでに結合能力が無いので体内のミネラルや鉄分を奪われることはありません!!
フィチンは体内に入ると分離し、フィチン酸と結合していた部分とに分かれます。
そして、そのフィチン酸は体内で再度、結合分離を繰り返し、体内から排出されます。
はじめ:フィチン
⇓
体内:フィチン酸
⇓
フィチン
⇓
⇓
フィチン
⇓
⇓
繰り返し・・・
そのため、体内のミネラルや鉄分などの栄養素が奪われ、体が弱っていくことは非常に考えにくいのです。
しかも、いくつかの研究機関で発表された論文には、『 フィチンによるミネラルや鉄分の欠乏は無い 』ことが証明されていたり、
『 フィチン酸がある方がミネラルや鉄分が体内に吸収されやすい 』という研究結果が出ているそうです。
しかも、このことはあくまで玄米を生で食べた場合であり、実際、玄米を生で食べることは先ずありません。
玄米は殆どの場合、炊かれた状態で食べるため、フィチン、フィチン酸の作用は当然、弱まります!!
以上のことから、世間一般で言われている、玄米を食べると体内のミネラル・鉄分が不足し元気がなくなってしまうことは、かなり考えにくいことになります。
5.残留農薬が多い(農薬が多く残っている)
この残留農薬に関しては、玄米に限った話ではないと思います。
野菜全般、この残留農薬があるために、よく洗わなければならなかったり、野菜の皮はわざわざ剥いて食べないと危険だと言われていたりもします。
玄米も、実は白米の部分を覆ている籾殻(もみがら)に残留農薬の殆どが溜まっています。
籾殻に残留農薬が溜まりやすいのは、フィチン酸の結合能力が原因とも言われています。
ではどうすれば残留農薬の心配をせずに玄米を食べられるのでしょうか?
それは・・・
無農薬で育てられた玄米(無農薬玄米)
を選べば良いのですヾ(@⌒ー⌒@)ノ
これで、万事解決です(≧▽≦)/////
ただ、残留農薬が人体にどれほどの悪影響をもたらすのかは、実のところ、詳しくわかっていないようなのです。
一種類の農薬の安全確認は実証されていても、複数の農薬ではどのようになるのかは検証されていません。
仮に検証するにしても、先ず、複数人の検証実験に協力してくれる人を探さなければなりません。
また、その方々に、複数の農薬を数年、若しくは数十年体内に入れ続けて頂くことになります。
これは現実問題、かなり難しいでしょう。
さらに、農薬もまた日々進化します。
たとえ今から複数の農薬を使って検証を始めたとしても、数年後には複数の農薬の中の一部はもう使用されなくなるものも出て来るでしょう。
そのため、農薬の検証実験はなかなか難しく、現に、確実に農薬や食品添加物が、人体に悪影響しかもたらさず、病気や障害を引き起こしたり、寿命を縮めたりするという検証実験結果が殆ど見当たりません。
農薬や食品添加物は「 危険 」と主張する方々もいれば、「 適切に使用すれば安全だ 」つまり、使い方を誤らなければ問題はないという方々もいらっしゃいます。
実際、私たちは農薬や食品添加物のおかげで、安く、見た目の良い食べ物を食べられている現実は否めません。
農薬や食品添加物のおかげで、経済的にも、流通的にも安定して私たちは食べ物を手に入れられています。
もし、それらがなければ、食べ物を手に入れるだけでもかなりの苦労を要する方々が出てくるでしょう。
今よりも数倍はお金はかかるでしょうし、食べ物を手に入れるだけでも手間暇が掛かってしまう可能性も出てきます。
なぜなら、大量に食べ物を生産出来なくなる可能性が出てくるため、当然、流通量は減り、それらを販売するお店の数は減ってきます。
農薬や食品添加物は正直、良いイメージを抱いている方は少ないのは事実だと思いますが、
その恩恵を、確実に我々は受けていることも、また事実です。
ただ、農薬や食品添加物を使った野菜や食べ物の味は落ちます!!
これは断言出来ます!!
残留農薬に対する考え方、これもまた、消費者側の考え方によるものかもしれません。
以上が玄米食のデメリットです(*^-^*)//
いかがでしたでしょうか?
玄米食のデメリットでは、上記のように、完全にデメリットでしかないというものは殆どありません。
つまり、一見、デメリットのように思えるものでも、実は、時間、お金、手間暇さえかければ、克服できるものなのです。
時間と、お金と、手間暇さえかければ・・・( 一一)
裏を返せば、玄米を美味しく、安全に、栄養が豊富な状態で食べようとすることは、
決して簡単ではない
ということです。
玄米食の最大のデメリットは、むしろそこなのかもしれません。C= (-。- ) フゥー
お金と時間と手間暇をかけてでも、健康な体を手に入れたいという方には、非常に有効な手段だと思います。
もちろん、健康的な食事さえしていれば、元気に長く生きられるかというと、そうではない場合もあります。
人間には、体以上に厄介な、「 心(メンタル) 」があります。
厄介と言いましたが、見方を変えると、心があるからこそ人間の価値、尊さがあるとも言えますので、一概に厄介とも言えないところもあるのですが・・・(;^ω^)
「 心(メンタル) 」に関しても、いずれお話が出来ればと思います。
体作りの基本は、食事とも言われています。
玄米を取り入れる取り入れないは、それぞれの考え方なので、正直、どちらでも良いのかなと思います。
ただ、今回の玄米のメリット、デメリットの情報を、少しでもご理解頂いた上で、是非とも、これからの生活にお役立て頂ければ幸いです。
この記事を最後まで読んで下さり、ありがとうございました。
皆さんの日常が、よりスマイルハッピーになることを心よりお祈りしております。
ヾ(@⌒ー⌒@)ノ