さくせすまいる

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【驚き(◎o◎)!!】脚気(かっけ)を改善した旧大日本帝国海軍の玄米食?!

こんにちは、キトスです(^O^)!!

 

今回は、脚気と玄米食と旧大日本帝国海軍についてお話していきたいと思います。

 

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どうしてこの記事を書こうと思ったのかということですが、以前、あるワークショップに参加した時のことでした。

 

その時の講師が、日本が明治に入って近代国家として発展しようとしている最中、陸軍、海軍では脚気にかかる軍人が増えて、さらに死亡するまでに至り、問題視され、海軍はその問題を玄米食を導入することにより改善し、陸軍は海軍の玄米食を否定し、白米食を続け、結果的に改善策を見つけられないまま脚気による死亡者が増え続け、そのまま終戦を迎えたとお話して下さったのです!!

 

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その話を聞いた時、凄く驚きました。∑(-x-;)ナ、ナニッ?!

 

陸軍での死亡の原因は、戦闘によるものと栄養失調によるものであり、その中でも栄養失調による死亡の割合は戦闘による死亡の割合よりも多いということは知っていました。

 

戦闘による死亡 栄養失調による死亡

 

しかし、 陸軍、海軍で軍人の死亡の大きな原因の一つが、栄養失調の一種『 脚気(かっけ) 』であり、その脚気になる理由が白米食だったということにとても驚いたのです!!

 

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これを聞くと、えっ、白米って栄養がないの???

 

と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

 

私も一瞬そう思いそうになりましたが、もちろん、白米に栄養が全く無いというわけではありません。

 

ただ、玄米の方が白米に比べると栄養が豊富なのだそうです。

 

ちなみにこのことは『 文部科学省 資源調査会 日本食品標準成分表 』にまとめられており、それを見ると、白米と玄米の栄養の差は歴然でした。|)゚0゚(| ホェー!!

 

白米の栄養 玄米の栄養

 

ここで、『 脚気(かっけ) 』 について簡単にお話ししたいと思います。

 

 

◯ 脚気とは・・・?

 

脚気とは、栄養失調の一つです。つまりは何らかの栄養が足りてないということですね(T‐T)

 

● 特に江戸時代では脚気が流行ったらしく、「 江戸患い 」と呼ばれていたそうです。

 

● どんな症状なのかということですが・・・

・全身がダルクなる。

・食欲がなくなる。

・足がむくんだり、シビレが出たりする。

・神経の麻痺

・心臓が弱くなる。

・酷くなると心臓がかなり弱くなり、全身に血液が流れにくくなり、そして最悪の場合、死にます。

 

その脚気になる原因とは、一体なんなのでしょうか?

 

それは、ビタミンB1の不足です!!

 

ビタミンB1という栄養が足らないから脚気になるということですね。

 

脚気になる原因 = ビタミンB1の不足

  

ビタミンB1とは一体なんなのでしょうか?

 

では、次にビタミンB1について簡単にお話したいと思います。

 

 

◯ ビタミンB1とは・・・? 

 

● 人間に必要なエネルギーを生み出す途中で使用される道具を補助するもの、つまり人間が生きていく為に必要なエネルギーを生み出すための一つの道具ですね(^O^)///

 

● 肉、魚、イモ、豆などいろんな食べ物にたくさん含まれているそうです。

 

● 疲れを取ったり、筋肉痛を解消してくれたりします。

 

● 脳や神経の働きを正しくしてくれたりします。

 

 

以上がビタミンB1の紹介です(^-^)//

 

 

 

では、ここで、脚気とビタミンB1の不足とはどういう関係にあるのかということですが、ビタミンB1の中身を見ると、エネルギーを生み出すための道具とあります。

 

つまり、ビタミンB1が足りなくなると、人間が生きていく為のエネルギーが生まれないということになります。

 

エネルギーが少なくなっていくと、人間は元気がなくなり、だんだんと弱っていくことは何となくイメージ出来るかと思います。

 

エネルギーがなくなり、体が弱ってしまい、それが続くと・・・。

 

そりゃ、死にますよね・・・( ̄□||||!!

 

つまり、ビタミンB1が足りなくなり、その結果、体が弱っていく、それがいわゆる脚気というわけですね!

 

ビタミンB1の不足により体が弱っていく = 脚気

(´ー`*)ウンウン

では、なぜ玄米ではなく、白米を食べ続けた陸軍の軍人は、脚気になる人が急増し、それが原因で死亡者も多数出たのでしょうか?

 

脚気の原因が、ビタミンB1の不足により引き起こされるエネルギー不足、栄養不足ということなのですが、白米にはそのビタミンB1が、残念ながら玄米に比べてかなり少ないのです(ToT)

 

白米 = ビタミンB1が少ない

 

なので、白米を食べ続けた陸軍の軍人さんはビタミンB1が不足し、脚気にかかりやすくなってしまったのですね。

 

それと引き換えに、海軍の軍人さんは、玄米食に切り替えたため、1883年以降脚気の患者数は減少し、日清戦争日露戦争では、脚気で死亡する海軍軍人は殆どいなくなったと言われています!!

 

その最大の功労者が、当時、海軍の軍医総監を務めていた、『 高木 兼寛(たかき かねひろ) 』です。

 

その方については、後からお話ししたいと思いますm(_ _)m

 

但し、日中戦争大東亜戦争( 太平洋戦争 )では、海軍でも脚気にかかる海軍の軍人さんは多かったらしいです。

 

その原因は、高木兼寛海軍軍医総監の提唱した玄米食が、その頃になると海軍の中でも賛否両論があったからだと言われています。

 

ちなみに高木兼寛海軍軍医総監は、1920年に他界されていますので、日中戦争大東亜戦争の頃にはいらっしゃいませんでした。

 

また他に、玄米食を海軍の軍人さん自身が嫌ったというところにもあったようです。

 

当時、基本的に食料不足というのが大きかったのは確かでしょうが、いくら玄米食が良いと言われていたとしても、軍人さん本人が嫌い、玄米もしくは麦飯(麦飯もビタミンB1は玄米同様、豊富です)を海に捨てたりすることもあったほどだと言われていますヽ(゚Д゚;)ノ!!

 

そんなに、玄米食や麦飯は美味しくなかったのでしょうか???

 

そのころは遠方への出撃も多かったこともあり、保存方法にも問題があったのも否めないかもしれませんね。

 

では、現在、玄米食は良いのかということですが、それもまた、賛否両論あるのです・・・(━_━)ゝウーム

 

それについては、また次回お話ししたいと思いますm(_ _)m

 

では最後に、先ほど、玄米食を提唱し脚気の減少に貢献された最大の功労者、『 高木 兼寛(たかき かねひろ) 』について、ホントに簡単にお話ししたいと思います。

 

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◯ 高木 兼寛(たかき かねひろ)ってどんな人・・・?

 

大日本帝国海軍の軍医さんです。要は、海軍のお医者さんですね。

 

● 宮崎県宮崎市の生まれです。

 

嘉永2年9月15日(旧暦)/西暦 1849年10月30日に誕生!!・・・江戸時代に生まれた方なのですね(@_@;)

 

● 剣術・示現流を10歳のころに学んでいるようです!!二の太刀要らずの示現流!!

 

● 18歳のころ、鹿児島県にて当時医師として活躍していた石神良策(いしがみ りょうさく)から医学を学びます。


● 21歳のころ、鹿児島医学校(現在の鹿児島大学医学部医学科)に入学します。

 

● 23歳のころ、石神良策先生の推薦で海軍のお医者さんとして働き始めます。

 

● 27歳のころ、セント・トーマス病院医学校(現在のキングス・カレッジ・ロンドン)に入学します。イギリスで凄く優秀な大学です!!

 

● 32歳のころ、セント・トーマス病院医学校を、なんと首席で卒業します。メチャクチャ凄いことです!!まさに天才ですね\(◎o◎)/!

 

● 35歳のころ、脚気の栄養原因説を発表します。

 

● 37歳のころ、大日本帝国海軍の軍医総監になります。ちなみに、1885年当時の軍医総監とは、海軍少将にあたるそうです!!とてつもなく偉い階級です!!今の自衛隊でいう海上自衛隊海将補(上から3番目・統合幕僚長を含めば、上から4番目)です!!

 

● 44歳のころ、貴族院議員になります。今の参議院議員です。

 

● 50歳のころ、大日本医会の会長になります。本当にお偉いさんですねヾ(=^▽^=)ノちなみに、この「 大日本医会 」という組織は、今の日本医師会の前進の大日本医師会の、さらに前に組織された団体のようです。

 

● 72歳のころ、脳溢血(いわゆる脳出血)で他界されます。

 

● ちなみに、現在の東京慈恵会医科大学東京慈恵会医科大学付属病院・慈恵看護専門学校(日本初の看護教育機関)は、この高木兼寛さんが創設されました!!本当に凄い人です。((((((ノ゚⊿゚)ノヌオォォォ

 

● 麦飯男爵と呼ばれていたそうです(^-^)

 

● 「 病気を診ずして病人を診よ 」という素晴らしい言葉を残された医師です!!

 

脚気の原因が、最終的にビタミンB1だということについては、高木兼寛さんは当時、あまり関心を向けてはいなかったと言われています。分かっていてあえてビタミンには目を向けなかったのか、それとも他にもっと大きな理由があって関心を向けなかったのか、その真意は今となっては分かりません。当時にタイムスリップし、本人と直接お話が出来ればどれほど良いか・・・。そう思うと、歴史上の人物や、過去に生きた方々と、もし直接お話が出来れば、真実が解明され、歴史認識は大きく変わるでしょうね!!

 

以上が、脚気の改善に大活躍された高木兼寛さんの紹介です。

 

 

 

脚気と玄米食大日本帝国海軍のお話は如何でしたでしょうか?

 

病気には病気になる原因があり、その原因は食事も大きく関係しているのですね。

 

食事の大切さが改めてわかります。

 

また、昔も今も変わらず、軍隊は栄養面には凄く気を使っているのですね。

 

まぁ、軍隊は体が本当に資本ですからね。

 

貧弱な体では戦地で戦えないですからね(^-^;)

 

人に歴史あり、またそれ以上に、病気に歴史ありです。\(◎o◎)/!

 

ただ、ここで思うのが、現在の日本人は白米食の方が玄米食に比べて圧倒的に多いのに脚気があまり表だって騒がれないのはなぜなのでしょうか?

 

現在、昔に比べると、脚気を発症する人は、殆どいないからのようです。

 

偏食による脚気の予備軍は案外多いそうですが・・・。

 

では、どうしていないのでしょうか?

 

それは、江戸、明治、大正、昭和に比べて、格段に医療が発展し、衛生面がかなり改善され、栄養面でも昔に比べればはるかに良くなり、そして今の日本は、何よりも平和になったからです。

 

日本もそれなりに様々な問題を抱えているのは事実ですが、それでも、本当に平和な国だと思います。

 

そんな日本に生まれてくることが出来たことに、心から感謝です(^-^)/////

 

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この記事を最後まで読んで下さり、ありがとうございました。

 

皆さんの日常が、よりスマイルハッピーになることを、心よりお祈りしております。

♪♪♪ d(⌒O⌒)b♪♪♪